メインモニターとして使っているのはDELLのウルトラワイドモニターS3422DWGだが,サブモニターとしてDELL U2720QMを購入した。
34インチウルトラワイドと27インチワイドモニターは縦幅が同じになる。だから27インチモニターにした。
ただし解像度が異なる。購入前から分かっていたが,WQHDと4Kのデュアルだから画面間を移動させる時は位置がズレる。
PC側のディスプレイ設定で表示スケールをWQHDを125%,4Kを175%に設定して使用している。これなら2画面で表示倍率が同じなので使いやすい。
デュアル環境を構築して2か月ほど使用したので,レビューしたい。
S3422DWGの記事はこちら
U2720QM 仕様
スペック表
型番 | U2720QM |
ディスプレイ | 27インチ 16:9,HDR400 |
解像度 | 4K 3840×2160 |
リフレッシュレート | 60Hz |
輝度 | 350cd |
コントラスト | 1300:1 |
応答速度 | 5ms(高速)8ms(標準) |
消費電力 | 32W(標準),200W(最大) |
搭載ポート | USB A×3(背面2,側面1) USB C×2(映像用1,側面1,PD90W) 3.5mmジャック×1 DP1.4×1 HDMI2.0×1 |
スピーカー | なし |
サイズ | 高さ:356mm 幅:611mm 奥行き:50mm 重量:4.4kg ※すべてスタンド無 |
VESA | 100×100 |
色域 | sRGB 99% Rec.709 99% DCI-P3 95% |
搭載ポート数も文句なし。強いて言うならHDMI2.0が残念な程度。
Uシリーズは最新技術を搭載した最上位モデルなので機能・性能は文句なし。3年間無輝点保証付き。
スピーカー未搭載
スピーカーは未搭載なので必要ならば別途購入。モニターのスピーカーを使用している人は世の中にどの位居るのだろう。
個人的には不要。
カラーキャリブレーション済
出荷時にカラーキャリブレーション済みなので設置後直ぐに使用可能。ただモニターは使い続けていくと経年劣化により色温度と明るさが変化していく。 一般的には約200時間ごとにキャリブレーションを行う必要があると言われている。
キャリブレーションには専用機器が必要なので私の様な初心者には敷居が高い。映像のプロ以外は気にする必要は無いと思う。
U2720QとU2720QMの違いは付属ケーブル
本体には違いは無い。QはDPケーブルが付き,QMにはHDMIケーブルが付いてくる。
確かQMはAmazon限定モデル。必要なケーブルで選択しよう。
組み立て
例によって組み立て方法も説明しておく。モニターは組み立てと言ってもスタンドにセットするだけ。
27インチなら1人で簡単に組み立て可能だ。
あとスタンド取付はモニターを箱から出さずに行う。画面に傷が付いたらショックなので。
スタンドを組み立てる。→箱の中でVESA部分にカチッとはめる。の順番で完了。
付属品
モニターとスタンド以外に同梱されているものは次のとおり。
電源ケーブル,USB-Cケーブル(C-C),USB-Cケーブル(C-A),HDMIケーブル,説明書,校正証明書。
USB-Cが2本も同梱されているのは有難い。
DELLモニターは工具いらず
DELLのモニターはスタンドの組み立てに工具を必要としない。手回しねじをクルクル回すだけ。
組み立て後の箱は,万一不良品だった場合に返品するので1か月は取っておく。
使用レビュー
ありきたりなレビューは見たく無いと思うのでS3422DWGウルトラワイドVAモニターとの差を語る。
曲面WQHDとの比較なので何の参考にもならないかも。
VAとIPSの色味
U2720QMはカラーキャリブレーション済みだ,つまり現実の色に最も近い。
その上で言うが画面が黄色い。
現代人はLEDの青白い光に慣れているので,知らずに画面を白めに設定している。メーカーもデフォルトで白を強めにしているのだ。この方が綺麗に見えやすいから。
私自身,商品の物撮りをするときも白色光のみで黄色をカットしているから。
鮮明さはやはり4K IPSの方が良い。空の青がより深く見えるし山の緑がより鮮やかに写っている。
ただし黄色い。
慣れの問題かもしれないが見慣れた色はVAモニターだと思う。
視野角の差
これはU2720QMの圧勝。S3422DWGは横から見ると全体が白くなる。
サブモニターとして横に置くならIPSにしないと後悔するだろう。
横目でチラッと見る度,IPSで良かったと思う。
リフレッシュレート
マウスの動きを見れば一目瞭然。144HzのS3422DWGはやっぱり滑らか。
でもゲーム以外で活用する機会はない。動画も大体60FPSだし60Hzで十分でしょ。
U2720QMは必要十分な性能だ。
デュアルディスプレイ環境
広いデスクが必要
34インチウルトラワイドと27インチのデュアルは大迫力。正直すべての領域を活用する頻度は低いがロマンがある。
でもめちゃくちゃ場所を取る。横に並べると80cm+61cmで141cmも必要。これヤバい。
私の場合サブモニターのU2720QMに角度をつけて置いているが,それでも125cm必要。
必要なシーンを想定する
実は普段はオフにしている。 DPで接続するとモニターの電源ボタンオフで接続が切り離されてシングルディスプレイになるから便利。
ブログ執筆時にWordPress,参考サイト,撮影写真を同時かつ複数ページ表示したり株取引する時に使う程度だ。
私の場合,作業スペースよりもキャリブレーション済の4Kモニターであるということが最も重要だった。物撮り写真の色が実際の色に近くなければ読者に伝わらないし,テザー撮影時に細部までバッチリ確認するには4Kモニターは必須だから。
実際に使った感想を言うならば,普通の用途ならウルトラワイド1枚又は27インチ2枚で必要十分だろう。
この記事を書いているのも34インチウルトラワイドを画面3分割で執筆している。
まあ写真が絡む時だけだな,出番は。
まとめ
Uシリーズに大満足
Uは最新最上位。それだけでなんとなく大満足,これ以上は無いのだから。特にDELLは性能の割に安価に購入できる。
4Kだけが欲しいのならSシリーズなど選択肢もあるが,4Kに加え色域や色再現性を求めるのならUを選んで後悔はしない。
後継機種でスペックダウンの可能性も
モニターは綺麗に写してなんぼの製品。
先日SシリーズのS2721Qに後継機?としてS2722QCが登場した。DPを廃止した代わりにUSB-Cを搭載したのだが,コントラスト比が1300:1から1000:1にスペックダウンしている。
もう一度言うがモニターは綺麗に写してなんぼ。
USBハブ,PD,スピーカーを搭載する代わりに液晶パネルの品質を落とす事は本末転倒。
Uシリーズではモニター本来の目的を見失わないで欲しい所。
購入を検討している人もUを買うなら新型発表時はスペックをしっかり見比べてほしい。
結局欲しい時が買い時
次世代モデルが次々登場するデジタル機器だが,意外とコストカットでスペックダウンすることもある。特に昨今は物価上昇が顕著なので価格を抑えるために致し方ないのかもしれない。
結局のところ,自分の欲しいスペックを満たしているのならば,次世代機を待たなくても良い気がする。Sシリーズの様にパネルの品質を落としてくる場合もあるし。
欲しい時が買い時。