アウトドアではBBQや焚き火など火を囲んでまったりするのが楽しい。初めて買ったBBQコンロはホームセンターで2000円程度のものだった。
コンパクトでありながら大人4人なら問題なく使える。しかし耐久性は低く1年も持たずに穴が空いてしまった。
その後,幾つかのグリルを使用したが、自信をもってお勧めできるモノを今回は紹介する。
アウトドアグリルの選び方
アウトドアグリルを選ぶ際には多くの種類があるが、どのような基準・用途で選ぶのか。
キャンプには地面に近い所でまったりするロースタイルとリビングのような居住空間を作るハイスタイルがある。私は専らロースタイルばかりでギアもほぼロースタイル用だ。
ロースタイルの利点
ロースタイル用ギアの良い所は荷物がコンパクトでありながらソロから4人程度まで十分対応可能なギアがメーカ各社から揃っている点だ。バイクの荷台に積み込んでふらっと出掛ける事も可能になる。
グリルについてもロースタ用、ハイスタ用、そして兼用とある。資金と保管場所が確保出来るならば複数台保有して状況によって使い分けたい所だが、残念ながら我が家にそんな余裕はない。
小型こそ正義
大は小を兼ねるとはよく言ったものだと常々思うがアウトドアに関しては軽量コンパクトこそ正義だ。小さくて足りないならもう一つ追加すれば良いのだ。
大きいモノは分割出来ない上に持ち運ぶのも大変になる。コンパクトなモノを複数所持して人数によって使用台数を変える方法をオススメする。
今回紹介するモノは【ロースタイルで2人から4人のBBQ】と【使い勝手の良い焚き火台が欲しい】と考えている人はぜひ一読してほしい。
UNIFLAME-ファイアグリル
既にタイトルに挙げているが,ズバリお勧めするモノはUNIFLAMEから販売されているファイアグリルだ。
ファイアグリルの紹介なんていまさら何を言っているんだと思うだろうが、かれこれ10年以上使用してきたので、一応書いておこうと思う。
簡易仕様
ここでは寸法くらいの紹介にしておいて,詳しい仕様や組み立て方はUNIFLAMEの公式サイトから確認してほしい。
仕様
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- サイズ
- 使用時:約430×430×330(網高)mm
収納時:約380×380×70mm
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- 材質
- 炉・ロストル:ステンレス鋼
スタンド・焼網:鉄・クロームメッキ
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- 重量
- 約2.7kg
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- 分散耐荷重
- 約20kg
寸法は430mm×430mmとなかなかのサイズの為,バイクでの持ち運びは厳しい。しかしこの位のサイズがあると4人で火を囲ってのBBQや焚火にはベストサイズ。
さらに耐荷重が20kgあるため別売りのヘビーロストルを購入してダッチオーブンも使用できる。(使ったことないけど…)
10年使ったファイアグリル
大体2ヶ月に1回の頻度で使っているので約60回使用するとこんな感じになる。本体は焼けて黒くなっているが品質の良い材質を使っているようで減肉は見られない。
裏側もステンレスが焼けて良い色が出ており,本体の穴あきや変形は全くない。熱による変形はロストルのみ。因みにロストルも10年選手だ。
曲がっても次回ひっくり返して使えば元通りだから気にしてない。
さすがに網は消耗品
焼き網は流石に何度か交換しているが、一枚500円程度とリーズナブル。
純正の網は太鋼を使っており耐久性も高く気に入っているが、サイズを気にしないのであれば100均で買って毎回交換もお手入れいらずで良い。
メリットとデメリット
実際に使用して感じたファイアグリルのメリットとデメリットも述べておこう。
3つのメリット
まず私が使って特によかったと思っている点を3点紹介しよう。
とにかく頑丈!
10年使えている時点で分かると思うが,やたらと頑丈に出来ている。
snowpeakの焚火台と比較すると耐久性では劣るかもしれないが,ファイアグリルも十分頑丈だと感じている。
BBQに使うと塩分でサビて減肉してしまうのが普通だが,この製品は良いステンレス鋼を使用しているようでサビも減肉もほぼ無い。
炭の追加が楽!
下の写真の通り四隅にスキマがあるのでここから炭の投入が出来る。
網も脚部のツメ部分に乗せている為,網と炭が空いており其処から投入も出来る。さらに網の四隅は炭から遠いため写真の様に野菜や焼きすぎた肉を避難させることが出来る。
火力の弱いところが在るのは非常に有難くいつも活用しているスペースなのだ。
出典:UNIFLAME
焚火が出来る!
1台2役のこのグリルだから出来ることであるが,BBQの後は残った炭を種火にして薪をくべることでそのまま焚火が出来る。
焚火の火力でグリルにこびり付いた油脂も消炭になるため後片付けも楽になる?(実際はいくら焼いてもベトベトは取れない)
焚火台とグリルを1台で済ませられるため持ち運びスペースを圧迫しないことも良い!
3つのデメリット
イマイチだと感じている点も3点紹介しておく。
組み立て時に脚の方向分からない
本体を乗せる脚を設置する際に,それぞれの脚を横に広げるのだがよく間違えてしまう。
新品の時は矢印シールが貼ってあったのでスムーズだったのだが,既に剥がれている。もし改良されるのならば矢印を刻印してほしい。
脚の要が緩くなる
デメリットを考えていると脚部ばかり出てしまう。本体の満足度が高い分,脚部の悪い所が目立ってしまうのだろう。とはいえ,脚の要が緩くなった所で,外れることはないので特に弊害はない。
後で述べようと思うが中華製の廉価な類似品は要部分を増し締めできるようになっている。本家よ,負けているぞ。
ケースが別売り
この製品,ケースに入れないと持ち運びは難しい。なのにケースは別売りだ。しかも純正品は結構値段が高い。
100均で適当なサイズのバッグを選べば事足りるのだがケースはセットにして欲しかった。
廉価な類似品
昨今のアウトドアブームの影響もあって,類似品も出回っている。個人的には選択肢が増えてメーカ間の競争が生まれるので新製品の投入サイクルも早くなっているので有難い。
本家の価格は右肩上がり
私はヒマラヤで購入したが,当時はヒマラヤオリジナルケースとセットで5,000円だった。それが2020年2月現在,メーカ純正ケースの場合Amazonで9,000円まで上昇している。
物価や消費税が上がった為,多少は仕方がないのだが80%値上げはキツイ。
類似品あり
そこで候補に挙がるのが廉価な類似品という訳だ。ケースセットで4,000円で購入できるので私のような貧乏人には有難い。但し耐久性が未知数な為,安物買いの銭失いとなる可能性もあり手を出しづらい人も多いと思う。
本家本元のファイアグリルは間違いなく良い製品であるため,各々の懐事情に合わせて検討して欲しい。
また,最近このような類似品を試しているので,時間があるときにまた記事にしたいと思う。