DJI MICはワイヤレスマイクの新定番に決定 モトブログでも大活躍【使用レビュー】

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ワイヤレスマイクのようなニッチな商品は需要が少ないので必然的にレビュー記事も少なくなる。書いたところでアクセスも少ないので書くか迷いに迷ったが,書いておく。

私の主な使用用途はモトブログ。この製品は1台のレシーバーに2台のトランスミッターを接続できる。しかも2台のトランスミッターはLR各々に録音可能。どういう事かというと,声をL側,排気音をR側に別々に記録が出来る。

音声別撮りで音合わせをする必要が無い上,排気音だけ又は声だけに簡単に切り替えられるのだ。

DJI MICは現在の所ワイヤレスマイクで唯一,トランスミッター側で別々にゲイン調整が出来る。私はヘルメット内マイクゲインは-3dB,マフラー側マイクゲインは-10dBで使用している。

他製品はレシーバー側で一括ゲイン調整なので音割れしないよう排気音にゲインを合わせると声が小さくなりすぎる。

ということで,モトブログで手間を掛けずに音声を綺麗に撮りたいという場合DJI MICは最適解。

目次

DJI MICスペック一覧

まずは製品のスペックは下記の通り。他製品と似たり寄ったりの性能だ。大切なのはカタログスペックよりも録音品質とユーザーインターフェース。

この製品のトランスミッターには内蔵メモリーが搭載されており,レシーバーへ送信するほか,本体内に音声データを記録している。

万一の際にバックアップとしても使用できるし,単体でピンマイクとしての使用も可能だ。

製品仕様

  • トランスミッター :47.32×30.43×20.01 mm 30 g 5.5時間
  • レシーバー    :47.44×32.21×17.35 mm 24.9g 5時間
  • 伝送範囲     :250m
  • 周波数応答    :ローカット オフ50 Hz〜20 kHz
             :ローカット オン150 Hz〜20 kHz
  • マイクの録音方向 :全方向
  • 録音時間     :14時間(トランスミッター8GB内蔵メモリ)
  • サンプリングレート:48kHz 24bit WAV
  • バッテリー時間  :15時間(ケースバッテリー含む)

デザインと機能

収納ケースが充電ケースを兼用しており収めるだけで充電とペアリングが自動的に行われる。

非常にコンパクトなデザインで操作は基本的にレシーバー側で行う。レシーバーはタッチパネルになっており直感による操作が可能。

2台のトランスミッターは独立したゲイン調整が可能。当然1台のみで録音もできる。トランスミッターのUSB-C端子をPCに接続すれば内部の音声データをダウンロード可能。他製品は専用ソフトをインストール必須などユーザーに不親切だがDJIは何もいらない。

録音方式はモノラル,ステレオ,モノラルセフティトラックの3種類。モノラルセフティトラックは音割れを防ぐため-6db状態のバックアップトラックを録画しておくモード。

DJI MICの使い方

録音方法

使い方は非常に簡単。ケースから取り出すと自動で録音開始される。もちろん設定でボタンを押して録音にも切り替えられる。

停止はケースに収納もしくは録音停止ボタンで可能。

注意点は録音時は誤操作防止のためロックを掛けておくこと。ロックは物理ボタンで準備されている。タッチパネルは触れるだけで変わるから意外と誤操作してしまう。

インターフェースと基本操作

基本的に操作はタッチパネルだが,一度設定を決めてしまえば次回からはケースから取り出すだけで済む。詳細項目はタッチパネル,録音開始やロック,電源オフは物理ボタンに割り振られている。操作で迷う事がなくとても使いやすい。

トランスミッターは内蔵マイクの他,3.5mmTRS外部マイクも接続が可能。レシーバーはイヤホンジャックも準備されており,録音状況をリアルタイムで確認できる。ビデオカメラへの出力は3.5mmTRS,USB-C,Lightningが準備されている。

スマホの場合はUSB-Cを差し込むだけでOK。DJI Osmo Action3.4もUSB-Cを差すだけでOKだ。

外部マイク等接続の際はトランスミッター,レシーバーともにファンタム電源非対応なので絶対に接続しない事。

使用レビュー

まず録音時間についてだが,連続使用だと5時間持たない。休憩の度にケースに収納すれば充電されるので1日持つのだが,こまめな脱着が結構面倒だ。バッテリーは当然画面のあるレシーバーの方が持ちが悪い。

次にユーザーインターフェースだが,これは文句なし。非常に使いやすい。特にケースが秀逸でトランスミッター×2とレシーバー×1を1本のUSB-Cで充電できる。タッチパネルの感度も良くスムースな操作が出来る。

トランスミッターには緑と赤のLEDが搭載されており接続と録音状況が分かる。勿論設定でオフにもできる。惜しかったのがレシーバー側の画面がオフに出来ない点。画面はオフに出来た方がバッテリー持ちも良かっただろう。

耐久性は残念ながら低い。というかモニター付きなのでしょうがないんだけど落として画面が割れた。DJIはサービスが優秀なのでオンラインで修理依頼を出した翌日集荷,2日後に修理費決定,振り込み翌日に修理及び発送完了という素晴らしいサポートだ。

ちなみにオペレーターは日本人,修理工場は埼玉県だ。

録音品質:本体マイク使用時

トランスミッター内蔵のマイクは自然音を拾うのは得意だが人の声を拾うのは苦手な印象。籠った声になってしまう。指向性は全方向なので設置位置はシビアではない。

専用モフモフも付属しているので屋外使用でも風切り音を低減できる。ちなみにローカットフィルターも搭載しているが正直違いが分からない。とりあえずONにしている。

録音品質:外部マイク使用時

このマイクは3.5mmTRSマイクを接続できるので内部マイクに多少難が有っても大丈夫。私はヘルメット内はSONYのECM-PC60を使用している。

声をクリアに拾ってくれるコンパクトなマイクだ。

ワイヤレスマイクを使用する際はノイズを拾いやすいので,それなりの値段の外部マイクをお勧めする。ちなみにバッファローの激安ピンマイク(BSHSM03BK)はダメだった。

競合製品との比較

コンパクトなワイヤレスピンマイクであるこの製品の強豪となると数は非常に絞られる。というか下記2機種しか候補に上がらないのでは?

RODE Wireless GoⅡ

オーストラリアのマイクメーカーRODE社の最も有名なワイヤレスピンマイク。

収納充電ケースは付属しないので充電時は3本ケーブルが必要。ゲイン設定等に専用アプリを介する必要があり,ユーザーインターフェイスはイマイチ。

音質に関しては人の声はDJI MICよりクリアに録音が出来る。録音時間は7時間。

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Saramonic Blink 900

中国メーカーSaramonicのワイヤレスピンマイク。録音品質は最も良いと感じる。

見た目も性能もRODE Wireless GoⅡの丸パクリな印象。少しでも安くジェネリックRODEが欲しいなりアリ。

パッケージ違いでS2・B2などがある。数字はトランスミッターの台数でアルファベットはキャリーケースの充電機能有無を示す。おすすめは充電機能付きのBlink 900 B2。

まとめ

ワイヤレスマイクというニッチな商品の為,あまりレビューを見ないがDJI MICは間違いなく良品だ。買って後悔することはない。ライバルメーカーは設定に専用アプリが必要だったり充電ケースが別売りだったり欠点が目立つ。

レシーバー,トランスミッターともコンパクトで装着していてもあまり気にならない所もお気に入り。

ただ5万円近い金額なので,とりあえず試してみたいという人はUlanziが出しているワイヤレスマイクが安価で信頼性もある。

購入を検討している人は間違いない製品なので安心してほしい。多分時期製品は32bitフロート録音を搭載するのではと勝手に期待している。DJIならやってくれるはず。

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