一昔前ならバイクにドラレコを付けるなんで考えもしなかったが,現在は多数のバイク用ドラレコが各メーカーから販売されている。
ドラレコは事故時の証拠としても有効だし,あおり運転の抑止力にもなる。おまけにツーリングの思い出記録用にも使える。
そこで今回はおすすめできるバイク用ドラレコ10選を紹介する。
自分のテネレ700に合う物があれば,購入しての実機レビューも検討中。
購入しました。レビューはこちら。
バイク用ドラレコの必須条件は1つ
バイクは車と違って雨風に常に曝される。だから防水・防塵性能の高いものがドラレコ選びの必須条件になる。
保護等級IP67と書いていれば防塵6級,防水7級となり粉塵から完全に保護され水中に30分沈めても問題ないということになる。
できればIP67を選択したい。
ドラレコはカメラと本体が一体型になっているものと分離型とがある。
一体型はいわゆるGoProのようなもので,ハンドルやミラーに固定して使用する。
分離型はシート下に本体を設置して車体に配線を這わせてカメラを撮影箇所へ固定する。この場合、本体は防水でなくてOK。
ドラレコの選び方
5つのポイント
ドラレコを選ぶ時の5つのポイントを紹介する。この5つを念頭に選定すれば外れがない。
カメラの数
まずはカメラ数だ。2カメラで前後撮影するか,1カメラで片側のみ撮影か。もちろん前後撮影がベストだけど値段も跳ね上がるし施工難易度も高くなる。
手軽にドラレコを試したいのなら片側だけでも十分だと思う。付けてないよりよっぽど良い。
連続撮影時間
撮影時間も重要で長距離ツーリング時は丸一日移動なんてザラにある。当然録画時間も長くなるがSDカードが32GBしか対応していない場合は容量不足に陥ることも。
日本はドラレコ後進国なので未だに32GBまでの製品が点在している。
また、電源直結して使用する製品とバッテリー供給の製品があり,バッテリータイプの場合は長くても2時間程度しか録画できない。
画角
撮影できる画角も重要なポイント。
広角でないと横から飛び出してきた車が映ってないなんてことになる。
画素数
画素数は200万画素もあればドラレコとしては十分。
むしろ画素数が増えすぎると1ピクセルあたりの光量が減るので暗所に弱くなる。車の自動運転も200万画素のカメラを採用しているのでこれで十分。
本体サイズ
レンズと記録用本体が別体型となっている製品なら,常時バイクに搭載できるんだけど収納スペースが問題になる。
シート下に空きがあれば良いが,ない時は本体も完全防水のタイプを選んで外に固定する。
それも無理なら一体型のドラレコを選ぶしかない。またはGoProなどのアクションカムをドラレコ代わりに使用する。
1カメラ式ドライブレコーダーおすすめ5選
中華製品を除くと1カメラ式のドラレコにまともな物はない。ドラレコよりもアクションカムを設置する方が良い仕事する。
ただしアクションカムはキーオンで録画開始されないし,毎回固定が必要だし普段使いには超面倒。
でもまともな物が無いので,今回はアクションカムを中心に紹介する。
アクションカムはドラレコよりも高額な物ばかりなので,車体に設置出来ない人や既にアクションカムを持っている人以外はお勧めしない。
安価で手軽なドラレコを考えている人は1カメラ式を飛ばして2カメラ式を見て欲しい。
GoPro HERO10 | insta360 one x2 | DJI Action 2 | アサヒリサーチ BS-10-B | ミツバサンコーワ EDR-11A | |
---|---|---|---|---|---|
寸法 | 71.8×50.8×33.6mm | 46.2×113×29.8mm | 39×39×22.3mm | 58×96×30mm | 74.5×100×19mm |
電源 | バッテリー 連続90分 | バッテリー 連続80分 | バッテリー 連続70分 | バッテリー 連続8時間 | 電源供給型 |
防塵防水 | 10m防水 | IPX8 | 10m | IP56 | カメラ IP66/67 本体 IP55 |
画角 | 最大148° | 360° | 155° | 104° | 162° |
最大対応SD | 512GB(公式) | 1TB | 256GB | 64GB | 256GB |
Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo |
GoPro
言わずと知れたアクションカムの王者。ドラレコ用の車載カメラとしても使用できる。
GoProの防水はIP規格ではなく独自規格を採用している。その性能は水深10mでの撮影が可能というもの。よって雨天時の撮影も問題ない。
問題は連続撮影時間で、バッテリー駆動の場合90分ほどしかない点。充電しながらの撮影の場合、本体の発熱で録画が停止する弱点もある。
熱暴走対策としてバッテリーを抜いてのUSB給電。バイク本体のDC電源またはモバイルバッテリーを使用すればSDカード容量の限界まで連続撮影可能だ。
充電しながらの使用となると端子部の雨対策が必要になる。
雨対策には純正のUSBパススルードアを使用する。完全防水ではないが多少の雨なら端子部への浸水はない。雨が強い場合はビニールテープを巻くなどの対策が必要。
insta360 one x2
GoProのライバルinsta360社の全方位撮影アクションカム。これ一台で前後左右の撮影が可能。
バッテリーで80分の撮影が可能だが,insta360 one x2はデータ保護の観点から30分ごとに撮影が一度停止して数秒後に再度録画開始がされるという謎仕様。
30分毎に数秒間の停止時間ができるのでドラレコとしては微妙。
なお充電しながらの撮影は可能。充電中の雨対策はGoProほど充実していない。
DJI Action 2
DJI社の小型アクションカム。マグネット着脱が可能なアクションカムで軽量コンパクトなカメラモジュールと,モニターモジュールの組み合わせとなる。
防水性能を有するのはカメラモジュールのみで水深10mでの撮影が可能。
ただしカメラモジュール単体では充電不可能。撮影時間はカメラモジュール単体で約70分。モニターモジュールと接続して約160分となる。
軽量コンパクトで魅力的だけど撮影時間に難あり。
アサヒリサーチ BS-10-B
バイク用外付けドラレコとして唯一のまともな商品。
警視庁共同開発という謳い文句で宣伝している。海外製アクションカムに勝る唯一の強みは連続撮影8時間。
防水防塵性能はIP56。水没は無理だが多少の雨なら何とかなる程度。SDカードは最大64GB。端子はmicro-USB。
レビューによると気密性がイマイチでレンズに曇りが生じる。エラーが多く所々撮影出来てない等、不具合報告が複数ある模様。
全体的にGoProのほうが良い仕事をする。
ミツバサンコーワ EDR-11A
常設型のドラレコになる。シート下に本体を設置してカメラを前または後ろへ固定する。電源直結のため撮影時間を気にしなくてよい。
これの2カメラバージョンが大人気商品。寸法もほぼ変わらないのでよっぽどの理由がない限り2カメラ式を選ぶが吉。
前後2カメラ式ドライブレコーダーおすすめ5選
デイトナ MiVue M760D | ミツバサンコーワ EDR-21A | キジマ 1080J | カエディア KDR-D701 | Blueskysea A12 | |
---|---|---|---|---|---|
本体寸法 | 60×60×22mm | 74.5×100×19mm | 90×49×17mm | 60×100×28mm | ー |
電源 | 電源供給型 | 電源供給型 | バッテリー 電源供給併用 | 電源供給型 | 電源供給型 |
防塵防水 | カメラ IP67 本体 IP67 | カメラ IP66/67 本体 IP55 | カメラ IP67 本体 非防水 | カメラ IP67 本体 IP67 | カメラ IP67 本体 IP67 |
画角 | 130° | 162° | 136° | 150° | 150° |
最大対応SD | 256GB | 256GB | 256GB | 256GB | 128GB |
Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo |
デイトナ MiVue M760D
電源直結型の前後2カメラ搭載ドライブレコーダー。
もちろんIP67で本体も60mm×60mmとコンパクト。カメラ映像をスマホアプリで確認できる。
センサーはSONY製で一般的なものと比較すると4倍の明るさを実現。さらにGPSも搭載してる上,メーカー3年保証が付いてくる。
迷ったらコレという製品。
ミツバサンコーワ EDR-21A
日本製のドラレコでSONY製センサー搭載。デイトナよりも本体寸法が大きく74.5mm×100mmとなる。
だが画角が162°なので前後2カメラ324°をカバーする。撮影範囲No.1のドラレコ。
GPSは搭載していないが,Gセンサーで衝撃録画は対応。映像はスマホアプリで確認できる。
また32GBのMicroSDが付属。
なおGPS搭載モデルEDR-21GAもある。
私は結局EDR-21Aを購入した。レビューはこちらから。
キジマ 1080J
2.7インチフルカラーモニターを搭載したモデル。スマホなしで撮影映像を確認できるのが上2つとの違い。
カメラは防水だが本体は非防水なのでシート下に設置することになる。だからスマホ確認の方が利便性が高い。
カエディア KDR-D701
こちらもモニター搭載モデルでモニター本体も防水仕様。
カメラはSONY製でGセンサーも搭載している。キジマの上位互換製品。
モニターをハンドルマウントしたい人はこれがお勧め。
Blueskysea A12
聞きなれないメーカーだが,2010年に中国の深圳で設立されたドラレコ専門メーカー。
最近ドラレコを作り始めた日本メーカーより実績があるので中華品の中では十分信頼できる。
約1.5万円でモニター搭載かつ本体含めて完全防水。カエディア KDR-D701を金額だけ下げた製品。中華恐るべし。
安いドラレコを探しているならこれで間違いない。
まとめ
私が設置するなら前後撮影可能な2カメラ搭載型が欲しい。でもシート下にはETC車載器が設置してある。
ドラレコ本体の寸法を確認して自分のバイクの空きスペースを探すが入らなさそう。オフ車はシート下が小さくて困る。
購入した後に「スペースがない!」なんてことにならない様に事前調査を念入りにしておこう。
車だけでなくオートバイにもドライブレコーダーを取り付ける時代になった。ドライブレコーダーを取り付けておけば万一の事故の時にも証拠として残る。
確実に記録を残すのならやっぱり大手メーカーの実績ある商品を選んでおきたい。
追記
テネレ700はリアシート下は小さいのでETCしか積載出来ないが,フロントシート下は意外と余裕があった。
そこで画角の最も広いミツバサンコーワのEDR-21Aを設置した。しばらく使用したらレビューしようと思う。