B+COM 7X EVOと7Xの違いを徹底比較!9,900円の差で何が変わる?どっちを買うべきか【2026年版】

B+COM 7X EVOの本体を正面から写した、ロゴ入りのサイン・ハウス公式の製品画像
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8年ぶりのフルモデルチェンジ。B+COMの新世代インカムがついに出そろった。2026年3月発売の「B+COM 7X EVO」と6月発売の「B+COM 7X」の2モデルだ。

どちらも新通信方式「B+FLEX」を搭載。メッシュ通信とオンライン通信を自動で切り替えてくれる。パイオニアと共同開発した「B+COM Ride Audio」も両方に入っている。見た目もほぼ同じ。だから迷う。

価格差はメーカー希望小売価格で9,900円。安くはない差である。では9,900円で何が手に入るのか。

本記事では、サイン・ハウス公式サイトの仕様表とニュースリリースをもとに7X EVOと7Xの違いを整理した。前モデルのSB6XRやライバルのSENA 60Sとの比較も入れてある。

先に結論を書いておこう。ボイスコマンドとモバイルミックスに価値を感じるなら7X EVO、通信と音質だけで十分なら7X。この判断軸さえ押さえれば失敗しない。

こんな人におすすめ
ボイスコマンドとモバイルミックスに価値を感じるB+COM 7X EVO
通信と音質だけで十分B+COM 7X
目次

B+COM 7X EVOと7Xの違いを一覧で比較

B+COM 7X EVOの本体を正面から写した、ロゴ入りのサイン・ハウス公式の製品画像

まずは全体像からだ。違うところと同じところを表で押さえておこう。

違いは3つの機能と本体の高さと価格

公式の仕様表から、差があった項目をまとめた。

項目B+COM 7X EVOB+COM 7X
位置づけプレミアムハイエンドモデルハイエンドモデル
発売日2026年3月27日2026年6月26日
希望小売価格(シングル)59,400円(税込)49,500円(税込)
ペアユニット114,400円(税込)公式情報なし(ラインナップはシングルのみ)
ボイスコマンド対応非対応
聴きトーク(ONLINE)対応非対応
モバイルミックス対応非対応
本体サイズW111.3×H51.7×D24.4mmW111.3×H46.0×D24.4mm

※価格は2026年10月時点のメーカー希望小売価格。サイズはアンテナ・マグネットクレードルを除く。

ボイスコマンド・聴きトーク(ONLINE)・モバイルミックス。機能の差はこの3つだけだ。サイン・ハウスも発表時に「主な相違点」としてこの3点を挙げている。

B+COM 7Xの本体を正面から写した、ロゴ入りのサイン・ハウス公式の製品画像

本体は7Xのほうが高さ5.7mm低い。公式も「スリムなデザイン(上位モデル比)」とうたっている。

共通スペックはかなり多い

逆に以下は2台ともまったく同じである。

項目共通スペック
通信方式B+FLEX(MESH・ONLINE)
自動切り替えB+FLEX ACTIVE-SWITCH
最大接続人数プライベートモード最大20人・オープンモード人数無制限
音質B+COM Ride Audio(Sound by Pioneer)
BluetoothVer.5.3・Class1
バッテリーLi-Po 3.7V 1150mAh
連続使用時間最大14時間
充電時間約2時間(USB Type-C・急速充電非対応)
本体重量63g
防水性能IP67相当
取り付けマグネットクレードル
ユニバーサル通話対応(1台)
保証1年(.MEMBERS登録で1年追加)

通信・音質・バッテリー・防水。インカムの基本性能はすべて横並びなのだ。付属品もマグネットクレードル・ハイブリッドアームマイク・ワイヤーマイク・スピーカーで共通である。

7Xは「EVOから機能を絞った弟分」

発売の順番にも注目したい。先に出たのはEVOで、7Xは約3か月後の登場だ。

つまり7XはEVOの中身をベースに一部の機能を省いて価格を下げたモデルということ。性能が劣るわけではない。削られたのはあくまで「便利機能」である。

7X EVOだけの機能3つを詳しく解説

赤いライン状のイルミネーションが光るB+COM 7X EVO本体の、サイン・ハウス公式の製品画像

では9,900円の差で手に入る3つの機能を順番に見ていこう。使うシーンが想像できるかどうか。そこが判断の分かれ目だ。

ボイスコマンド:グローブのまま声で操作できる

EVOには日立ソリューションズ・テクノロジーの音声認識ソフトウェア「Ruby Spotter」が入っている。風切り音やロードノイズの中でも高い認識精度を実現したと公式は説明している。

公式に掲載されているコマンドは18種類。主なものは以下だ。

  • 電話に出る・拒否・電話を切る
  • ダイヤル1〜3・リダイヤル
  • 音量アップ・音量ダウン
  • 音楽再生・音楽停止・次の曲・前の曲
  • B+FLEX開始・B+FLEX終了
  • マイクオン・マイクオフ
  • 電池残量

「オンリョウアップ」と言うだけで音量が上がる。冬の分厚いグローブでボタンを探す必要がない。走行中に手を離さずに済むのは安全面でも大きい。

なお7Xでもスマホの音声認識(Siriなど)は呼び出せる。ただしB+COM本体を声で操作できるのはEVOだけである。

聴きトーク(ONLINE):オンライン通話中も音楽とナビが聴ける

「聴きトーク」は、スマホの音楽やナビ音声を流したままグループ通話ができる機能だ。

MESH通信での聴きトークは7Xにもある。違うのはONLINE通信のときだ。7Xの公式ページには「オンライン時の聴きトーク機能がありません」と明記されている。

公式が挙げている例は「集合までのプライベートモードでのオンライン通話」。たとえば各自の家から集合場所へ向かう途中だ。仲間と話しながらナビの案内も聞きたい。そんな場面でEVOが効いてくる。

モバイルミックス:インカムを持たない人も会話に参加できる

インカム同士のグループ通話に、スマホの電話通話を混ぜられる機能である。

公式の想定は「オートバイと自動車の随行時」。クルマで同行する家族や、サポートカーの仲間がいるケースだ。インカムを持っていない相手とも電話経由で同時に話せる。これはEVOだけの特権である。

逆にいえば、バイク仲間だけで走るなら出番は少ない。自分のツーリングスタイルと照らし合わせてほしい。

7X EVOと7Xに共通する3つの強み

インカムを装着したヘルメット姿のライダーたちがバイクにまたがって並ぶ、サイン・ハウス公式のB+COM 7X EVOのイメージ画像

違いばかり見てきたが、2台に共通する強みこそ本命だ。どちらを選んでも手に入る。

B+FLEX:MESHとONLINEを自動で切り替え

新通信方式「B+FLEX」は2つの通信を組み合わせている。

  • B+FLEX MESH:オープンチャンネルは人数無制限。最短1アクションでつながる。プライベートチャンネルは専用アプリで最大20人まで
  • B+FLEX ONLINE(β版):インターネット回線を使い、距離が離れてもグループの通話を維持する

この2つを状況に合わせて自動で選ぶのが「B+FLEX ACTIVE-SWITCH」だ。近くの仲間とはMESH、離れた仲間とはONLINE。ライダーは何も操作しなくていい。走行順が入れ替わっても通信圏外に出ても自動で処理してくれる。

B+FLEX APPのプライベートチャンネル・オープンチャンネル・アップデート画面を並べた、サイン・ハウス公式のアプリ画像

ONLINEの利用には専用アプリ「B+FLEX APP」が必要だ。またONLINEはβ版の提供である。公式は「通話が不安定になる・予告なく利用が制限される場合がある」と注意書きをしている。過信は禁物だ。

B+COM Ride Audio:パイオニアと作った「走るための音」

音質面ではパイオニアと共同開発した「B+COM Ride Audio」を両モデルに搭載している。

狙いはエンジン音や風の音と音楽を「共存」させること。排気音の中でも音楽がしっかり聞こえるように作り込んだという。スピーカーは外径40mmのネオジムマグネット仕様だ。

音質に関しては7Xでも妥協なし。ここは強調しておきたい。

マグネットクレードル・防水・バッテリー

取り付けは特許取得済み(特許第7809408号)のマグネットクレードル。マグネットで「つけやすく」、レバーロックでしっかり固定する。本体を外してもケーブルがヘルメット側に残らない構造だ。

B+COM 7X EVO本体のライン状イルミネーション部分を拡大した、サイン・ハウス公式の画像

防水はIP67相当。急な雨でも安心である。連続使用時間は最大14時間で、充電は約2時間だ。日帰りツーリングなら余裕。泊まりなら毎晩の充電を習慣にしたい。

購入前に知っておきたい注意点

どちらのモデルにも共通する注意点を3つ挙げておく。公式FAQで確認した内容だ。

  1. オーディオシェア機能は非搭載:タンデムで同じ音楽を共有する機能はない。SB6XRにはあった機能なので、乗り換え組は要注意
  2. SB6XRの付属品はほぼ流用できない:使えるのは充電ケーブル・スピーカー用の面ファスナー・各種スポンジ類だけ。スピーカー・マイク・クレードルは専用設計である
  3. 急速充電には非対応:充電は約2時間かかる。出発前夜に済ませておこう

複数のヘルメットを使い分けるなら、マグネットクレードルやマイクのスペアをオプションで追加するのがおすすめだ。本体を載せ替えるだけで済むようになる。

前モデルSB6XR・ライバルSENA 60Sとも比較

SENA 60S本体と、ホワイト・ブラック・シルバー系のフェイスプレートのカラーバリエーションを並べたSENA公式の製品画像

7X EVOと7Xの立ち位置をもう少し広い視点で確かめておこう。

前モデルSB6XRとの違い:通信方式が別物

SB6XRは「B+LINK」を採用した前世代のハイエンドモデルだ。公式サイトでは生産終了と案内されている。

項目7X EVO・7XSB6XR
通信方式B+FLEX(MESH・ONLINE)B+LINK
最大通話人数20人(オープンモードは無制限)6人
BluetoothVer.5.3Ver.5.0
連続使用時間最大14時間インカム通話最大約22時間
充電時間約2時間約3時間
防水性能IP67相当IP67相当

人数と通信の柔軟さは新モデルが圧勝だ。一方で連続使用時間はSB6XRのほうが長い。ここは正直に書いておく。

注意したいのは互換性だ。B+FLEXとB+LINKは通信方式が異なるため、SB6XRと話すにはユニバーサル接続を使う。公式は「7X EVO・7X 2台+SB6XR 2台」なら安定、組み合わせによってはノイズや品質低下が起きると案内している。仲間がSB6XRなら接続パターンを事前に確認しよう。

SENA 60Sとの違い:人数はSENA・切り替えはB+COM

ライバルの筆頭はSENAのプレミアムモデル「60S」だろう。SENA公式サイトの情報と比べてみた。

項目7X EVO・7XSENA 60S
メッシュ方式B+FLEX MESHMesh 3.0
プライベート最大人数20人Group Mesh 最大24人
オープン接続人数無制限Open Mesh(6チャンネル・ほぼ無制限)
オンライン通話B+FLEX ONLINE(β版)WAVE Intercom App
連続使用時間最大14時間MESH最大17時間・Bluetooth最大24時間
防水性能IP67相当IPX7
スピーカーSound by Pioneer 40mmHarman Kardon 40mm(第2世代)

人数とバッテリーは60Sが上回る。とはいえB+COMの魅力は日本のメーカーらしいシンプルな操作性と日本語の音声ガイダンスだ。EVOのボイスコマンドも日本語で使える。60Sの公式ページでは日本語版ボイスコマンドが「近日中対応予定」となっていた。

また7X EVO・7Xは60Sとのユニバーサル接続方法も公式で紹介されている。仲間がSENAユーザーでも置いていかれる心配はない。

7X EVOと7Xの比較で分かること

ライバルと並べると、7X EVOと7Xの差はやはり小さい。基本性能で選ぶなら7Xで十分戦える。EVOは「便利機能を全部入りにしたい人向け」と考えるとすっきりする。

B+COM 7X EVOと7Xはどっちを買うべき?

青いライン状のイルミネーションが光るB+COM 7X本体の、サイン・ハウス公式の製品画像

ここまでの内容をもとに、おすすめのタイプを整理しよう。

7X EVOがおすすめな人

  • 走行中にボタン操作を減らしたい人
  • 冬もガンガン走るグローブ派の人
  • クルマで同行する家族や仲間がいる人
  • 集合前からオンラインで話しながらナビを聴きたい人
  • 9,900円の差より「全部入り」の安心感を取りたい人

とくにボイスコマンドは毎回のツーリングで効いてくる機能だ。一度慣れると戻れない。そういうタイプの機能である。

7Xがおすすめな人

  • バイク仲間とのグループ通話が中心の人
  • 音楽とナビはMESH通話中に聴ければ十分な人
  • ヘルメットからの出っ張りを少しでも抑えたい人
  • 予算を抑えて新世代のB+FLEXを体験したい人

通信・音質・防水・バッテリーはEVOとまったく同じ。それで9,900円安い。コスパで選ぶなら7Xだ。

2人分そろえるならEVOのペアユニットも候補

タンデムや夫婦ツーリングで2台そろえるなら計算が変わる。

B+COM 7X EVO本体2台とマイク・スピーカー類、赤と黒のパッケージを並べたサイン・ハウス公式のペアユニット画像

EVOのペアユニットは114,400円(税込)。シングル2台の118,800円より4,400円安い。一方、7Xのラインナップはシングルのみで、2台なら99,000円だ(いずれも2026年10月時点の希望小売価格)。

2台で比べると差は15,400円。この差をどう見るか。2人ともボイスコマンドを使いたいならEVOのペア、とにかく費用を抑えたいなら7Xを2台。この考え方で選べばいい。

まとめ:迷ったら「声で操作したいか」で決める

B+COM 7X EVOと7Xの違いを振り返ろう。

  • 機能の違いはボイスコマンド・聴きトーク(ONLINE)・モバイルミックスの3つだけ
  • 7Xは本体の高さが5.7mm低く、よりスリム
  • B+FLEX・Ride Audio・バッテリー・防水は完全に共通
  • 価格差はシングルで9,900円(2026年10月時点の希望小売価格)

迷ったら判断軸はひとつ。「声で操作したいか」だ。グローブのまま声で音量や曲を変えたいならEVO。そうでなければ7Xでいい。

どちらを選んでも、新世代B+FLEXの快適さは同じように味わえる。次のツーリングを最高の音と会話で楽しもう。準備は早いほうがいい。

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