1万円台でノイキャンもLDACも全部入り。そんなワイヤレスイヤホンを探しているなら、まず候補に入れたいのがAnker「Soundcore Liberty 5」である。
2025年5月の発売から1年以上たった今も、人気は衰えていない。VGP 2026とVGP 2026 SUMMERで金賞を受賞しているのだ。コスパ重視のイヤホン選びで名前が挙がるのも納得である。
とはいえ、気になる点も多いはず。「音質は本当にいいの?」「旧モデルのLiberty 4 NCから何が変わった?」「上位のLiberty 5 Proやソニーとどっちを買うべき?」などだ。
そこで本記事では、Anker公式サイトの情報をもとにSoundcore Liberty 5の音質・ノイズキャンセリング・使い勝手・デメリットをまとめてレビューする。ライバル機との比較もしっかり入れた。
先に結論を言っておこう。「1万円台でノイキャン・高音質・マルチポイントを全部ほしい」なら、Liberty 5はいま最もバランスのいい1台だ。理由を順番に見ていこう。
| こんな人に | おすすめ |
|---|---|
| 1万円台でノイキャン・高音質・マルチポイントを全部ほしい | Soundcore Liberty 5 |
| さらに上の音質と機能がほしい | Soundcore Liberty 5 Pro |
| ソニーの音作りが好き | ソニー WF-C710N |
Soundcore Liberty 5とは?価格・発売日・スペックをチェック


まずは基本情報からだ。どんなイヤホンなのか、ざっくり押さえておこう。
価格は14,990円
Soundcore Liberty 5は、Ankerのオーディオブランド「Soundcore」の完全ワイヤレスイヤホンである。Libertyシリーズの中核を担うモデルで、旧モデルLiberty 4 NCの後継機という位置づけだ。
Anker公式オンラインストアでの価格は14,990円(税込・2026年10月時点)。発売は2025年5月である。
この価格でLDAC・Dolby Audio・ウルトラノイズキャンセリング 3.5・ワイヤレス充電まで入っている。正直、盛りすぎなくらいだ。
スペック一覧
公式サイトに掲載されているスペックは以下のとおりである。
| 項目 | Soundcore Liberty 5 |
|---|---|
| 価格(2026年10月時点) | 14,990円(税込・Anker公式) |
| 発売 | 2025年5月 |
| ドライバー | 9.2mmダイナミックドライバー(ウールペーパー振動板) |
| ノイズキャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング 3.5 |
| 再生時間(ANCオフ) | 本体最大12時間/ケース込み最大48時間 |
| 再生時間(ANCオン) | 本体最大8時間/ケース込み最大32時間 |
| 急速充電 | 10分の充電で最大5時間再生 |
| 充電時間 | 本体約1時間/ケース約3時間(USB-C)・約4時間(ワイヤレス充電) |
| 防塵・防水 | IP55(イヤホン本体のみ) |
| 重さ | 片耳約5.2g/ケース込み約59g |
| 対応コーデック | SBC・AAC・LDAC |
| Bluetooth | 5.4 |
| マルチポイント | 対応(LDAC・Dolby Audioと併用可) |
| 通話用マイク | 6基(AI通話ノイズリダクション) |
| 操作方法 | 感圧センサー(側面をつまむ) |
注目したいのはマルチポイントの欄だ。LDACやDolby Audioを使ったまま2台同時接続できる。旧モデルではLDACとマルチポイントの併用ができなかった。地味だけど大きい進化である。
カラーは全5色
カラーは以下の5色が用意されている。
- ミッドナイトブラック
- パールホワイト
- ディープブルー
- アプリコットピンク
- シャンパンゴールド
定番のブラック・ホワイトに加えて、シャンパンゴールドのような華やかな色もある。アクセサリー感覚で選べるのは楽しいポイントだ。
音質レビュー|1万円台とは思えない迫力と解像感


イヤホン選びで一番気になるのは、やっぱり音質だろう。Liberty 5はここに相当力を入れている。
9.2mmドライバー×ウールペーパー振動板で中高音域がクリア


Liberty 5が搭載するのは9.2mmのダイナミックドライバーだ。振動板にはウールペーパーを採用している。柔軟性が高く、中高音域の表現に優れた素材である。
公式によると、歪みをおさえながら豊かでクリアなサウンドを実現しているという。ボーカルの息づかい・ギターの弦の響き・シンバルの余韻。こうした細かい音がつぶれにくいのが強みだ。
Anker公式サイトには、VGPライフスタイル分科会審査委員の野村ケンジ氏のコメントも載っている。「Jポップからオーケストラまで楽しめる絶妙なサウンド」と評価されているのだ。ジャンルを選ばないのは心強い。
バスレフ構造で低音の迫力もしっかり


低音も抜かりない。Liberty 5はSoundcoreの完全ワイヤレスイヤホンとして初めてバスレフ構造を採用している。
内部に2本のダクト(デュアル低音増強ダクト)を設け、低音の共鳴を高める仕組みだ。ドンドン響くだけの低音ではなく、リアルで迫力のある低音を目指している。
ヒップホップやEDMを聴く人にはうれしい。ベースラインがしっかり感じられるはずだ。
LDAC・Dolby Audio対応でハイレゾも立体音響も楽しめる


Liberty 5は高音質コーデックLDACに対応している。ハイレゾ再生にも対応だ。公式によると、従来のコーデック(SBC)と比べて約3倍の情報量を伝送できるという。
さらにSoundcoreの完全ワイヤレスイヤホンとして初めてDolby Audioに対応した。アプリでオンにすると、映画やライブ映像を迫力ある立体的なサウンドで楽しめる。3Dオーディオは3つのモードから選べるのだ。
ただしLDACはiPhoneでは使えない。Android 8.0以降の端末とSoundcoreアプリでの設定が必要になる。iPhoneユーザーはAACでの接続になるので覚えておこう。
ノイズキャンセリング・外音取り込みの実力


次はノイズキャンセリングだ。通勤・通学で使うなら、ここは外せない。
ウルトラノイズキャンセリング 3.5で中高音域のノイズも消す
Liberty 5のノイキャンはウルトラノイズキャンセリング 3.5である。周囲の環境と装着状態を常に検知し、ノイキャンの効き方を自動で最適化してくれる。
ポイントは中高音域だ。人の話し声やアナウンスのような中高音域のノイズは、本来ノイキャンで消しにくい。Liberty 5は独自の内部構造とアルゴリズムでこれをとらえる。公式によると、中高音域のノイズキャンセリング効果はLiberty 4・Liberty 4 NCと比べて2倍以上だという。
電車の走行音だけでなく、カフェのざわつきやオフィスの話し声も気になる。そんな人にこそ刺さる進化である。
外音取り込みもマイク増加で自然に


外音取り込み機能も進化した。Liberty 4から左右1基ずつマイクが増えている。外の音をよりクリアに・より自然に取り込めるようになったのだ。
イヤホンをつけたまま、コンビニのレジでやりとりする。駅のアナウンスを聞く。こうした場面で、いちいちイヤホンを外さなくていいのはラクである。
通話は6マイク+AIノイズリダクション
通話用のマイクは6基。AIによる通話ノイズリダクションで、自分の声をクリアに相手へ届けてくれる。
在宅ワークのWeb会議にも、外出先での電話にも使える。1台で仕事もプライベートもこなせるのは強い。
使い勝手レビュー|バッテリー・マルチポイント・操作性


毎日使うものだからこそ、使い勝手は大事だ。Liberty 5はここも抜かりない。
LDAC・Dolby Audioと併用できるマルチポイント
スマホとパソコンに同時接続できるマルチポイントに対応している。しかもLDACやDolby Audioと併用できるのだ。
パソコンで動画を見ていても、スマホに着信が来たらそのまま応答できる。高音質のまま2台を行き来できる。音質と便利さのどちらかをあきらめる必要がないのは大きい。
バッテリーは最大48時間・10分充電で5時間再生


バッテリーも余裕たっぷりだ。ノイキャンオフならイヤホン本体で最大12時間・ケース込みで最大48時間。ノイキャンオンでも本体最大8時間・ケース込み最大32時間である。
さらに10分の充電で最大5時間再生できる急速充電にも対応。朝の準備中に充電を忘れたことに気づいても、すぐ取り戻せる。
ワイヤレス充電にも対応しているので、置くだけで充電できるのもうれしい。
なお、Dolby AudioとANCを同時に使うと、本体の再生時間は最大5時間になる。長時間の移動で使うときは頭に入れておこう。
つまんで操作する感圧センサーで誤操作が少ない


操作は側面をつまむ感圧センサー式だ。タッチ式のように、髪や帽子が触れただけで反応する誤操作が起きにくい。
装着検出にも対応している。耳から外すと再生が止まり、つけると再開する。地味だけど毎日効いてくる機能である。
IP55の防塵・防水で雨やジムでも安心


防塵・防水性能はIP55(イヤホン本体のみ)。旧モデルLiberty 4 NCのIPX4から強化された。
突然の雨・ジムでの汗・ほこりっぽい屋外。いろんな場面で気兼ねなく使える。
Soundcoreアプリでカスタマイズも自在


専用のSoundcoreアプリを使えば、ノイキャン・外音取り込みのモード切り替えや高音・低音の調整、Dolby Audioの設定などができる。
「イヤホンを探す」機能もあるので、なくしたときも安心だ。
Soundcore Liberty 5を類似製品と比較


ここからはライバル機との比較だ。今回は以下の3機種と比べてみた。
- 旧モデル:Soundcore Liberty 4 NC
- 上位モデル:Soundcore Liberty 5 Pro
- ライバル:ソニー WF-C710N
まずはスペックの比較表を見てほしい。
| 項目 | Liberty 5 | Liberty 4 NC | Liberty 5 Pro | ソニー WF-C710N |
|---|---|---|---|---|
| 価格(2026年10月時点) | 14,990円 | 販売終了(Anker公式) | 26,990円 | 17,600円(ソニーストア) |
| 発売 | 2025年5月 | 2023年7月 | 2026年5月 | 2025年4月25日 |
| ドライバー | 9.2mm | 11mm | 9.2mm | 5mm |
| ノイキャン | ウルトラノイズキャンセリング 3.5 | ウルトラノイズキャンセリング 3.0 | ウルトラノイズキャンセリング 4.0 | デュアルノイズセンサーテクノロジー |
| 再生時間(ANCオン・本体/ケース込み) | 8時間/32時間 | 8時間/40時間 | 6.5時間/28時間 | 8.5時間/30時間 |
| コーデック | SBC・AAC・LDAC | SBC・AAC・LDAC | SBC・AAC・LDAC | SBC・AAC |
| 防水 | IP55 | IPX4 | IP55 | IPX4 |
| 重さ(片耳) | 約5.2g | 約5g | 約5.9g | 約5.2g |
| マルチポイント | 対応(LDAC併用可) | 対応(LDAC併用不可) | 最大3台(LDAC併用は2台まで) | 対応 |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 | 対応 | 公式情報なし(充電方法はUSB充電) |
※価格はいずれも税込。Liberty 4 NCの発売時の公式価格は12,990円(税込)である。
旧モデルLiberty 4 NCとの違い|ノイキャン・防水・マルチポイントが進化


Liberty 4 NCは、コスパの高いノイキャンイヤホンとして人気を集めたモデルだ。現在はAnker公式ストアで販売終了となっている。
Liberty 5との主な違いは以下のとおりである。
- ノイキャン:ウルトラノイズキャンセリング 3.0→3.5へ進化。中高音域のノイズ低減効果は2倍以上
- 防水:IPX4→IP55へ強化
- マルチポイント:LDACとの併用が可能に
- 3Dオーディオ:Dolby Audioに対応
- Bluetooth:5.3→5.4へ
一方で、ケース込みの再生時間はLiberty 4 NCのほうが長い。ノイキャンオンで比べると、Liberty 4 NCは最大40時間・Liberty 5は最大32時間である。
とはいえ、Liberty 5は本体だけで最大8時間もつ。日常使いで困る場面はほぼないはずだ。これから買うなら、迷わずLiberty 5を選んでいい。
上位モデルLiberty 5 Proとの違い|ノイキャン最強を求めるならPro


2026年5月に登場したのが上位モデルのSoundcore Liberty 5 Proだ。価格は26,990円(税込・2026年10月時点)である。
Liberty 5 Proの主な強みは以下のとおり。
- 独自AIチップ「Thus」によるウルトラノイズキャンセリング 4.0
- 8基のマイクと骨伝導センサーによる通話性能
- ディスプレイ搭載の充電ケース
- 最大3台のマルチポイント接続
- Dolby Atmos対応
- Bluetooth 6.1
スペックは確かに上だ。ただしLiberty 5との価格差は12,000円ある。さらにノイキャンオン時の本体再生時間は、Liberty 5(最大8時間)のほうが長い。重さもLiberty 5のほうが軽い。
ノイキャン性能にとことんこだわるならPro、コスパと軽さを取るならLiberty 5。これが答えである。
ソニー WF-C710Nとの違い|音質重視ならLiberty 5


同価格帯のライバルとして人気なのが、ソニーのWF-C710Nだ。ソニーストアでの価格は17,600円(税込・2026年10月時点)。2025年4月25日に発売された。
WF-C710Nは、デュアルノイズセンサーテクノロジーによるノイキャンとマルチポイントに対応している。外音取り込みは20段階でレベル調整できる。小型で耳に干渉しにくい形状も魅力だ。
ただし対応コーデックはSBC・AACのみで、LDACには非対応である。防水もIPX4にとどまる。公式スペックに記載の充電方法はUSB充電で、ワイヤレス充電の記載はない。
ソニーブランドの安心感を取るならWF-C710N。ハイレゾ・防水・ワイヤレス充電まで含めた機能の多さなら、Liberty 5のほうが一枚上手だ。しかも価格も安い。
購入前に知っておきたいデメリット


いいところばかりではない。買ってから後悔しないよう、気になる点も正直に挙げておこう。
iPhoneではLDACが使えない
LDACはAndroid向けのコーデックである。iPhoneではLDACが使えず、AAC接続になる。
もちろんAACでも十分いい音だ。ただ「ハイレゾで聴きたい」という目的でLiberty 5を選ぶなら、Android端末が必要になる。
Dolby Audio+ANCだとバッテリーの減りが早い
Dolby AudioとANCを同時に使うと、本体の再生時間は最大5時間まで短くなる。映画を何本も見る長距離移動では、途中でケースに戻して充電するのがおすすめだ。
最強のノイキャンを求めるなら上位機種
Liberty 5のノイキャンは十分強力だ。ただ、より上を目指すなら上位のLiberty 5 Proという選択肢もある。飛行機によく乗る人やとにかく静けさを最優先したい人は、Proも比較してみるといい。
Soundcore Liberty 5がおすすめな人


ここまでの内容をふまえて、Liberty 5がおすすめな人をまとめておく。
1万円台でノイキャンも音質も妥協したくない人
LDAC・Dolby Audio・ウルトラノイズキャンセリング 3.5。これだけ揃って14,990円(税込・2026年10月時点)だ。「安いけどどれか我慢」がないのが、Liberty 5最大の魅力である。
通勤・通学やオフィスで使いたい人
中高音域のノイキャン強化で、電車の走行音も周りの話し声も気になりにくい。マルチポイントでスマホとパソコンを行き来できるので、仕事でも活躍してくれる。
Androidスマホで高音質を楽しみたい人
Android端末ならLDACでハイレゾ再生ができる。しかもマルチポイントと併用できる。音にこだわるAndroidユーザーにはぴったりだ。
旧モデルからの買い替えを考えている人
Liberty 4 NCやLiberty 4を使っているなら、ノイキャン・防水・マルチポイントの進化をはっきり感じられるはずだ。買い替えの満足度は高い。
まとめ|Soundcore Liberty 5は1万円台最強クラスの全部入りイヤホン


最後に、本記事のポイントをおさらいしておこう。
- 価格は14,990円(税込・2026年10月時点)。VGP 2026・VGP 2026 SUMMERで金賞を受賞
- 9.2mmドライバー+ウールペーパー振動板+バスレフ構造で、クリアな中高音と迫力の低音を両立
- ウルトラノイズキャンセリング 3.5で、中高音域のノイズ低減はLiberty 4・Liberty 4 NCの2倍以上
- LDAC・Dolby Audioと併用できるマルチポイントに対応
- IP55の防塵・防水、ワイヤレス充電、10分充電で5時間再生
- 弱点はiPhoneでLDACが使えないこと
音質・ノイキャン・機能性・価格。すべてのバランスが高いレベルでまとまっているのがLiberty 5だ。
ノイキャンを極めたいならLiberty 5 Pro。ソニーブランドにこだわるならWF-C710N。それ以外の人には、自信を持ってLiberty 5をおすすめできる。1万円台で失敗しないイヤホンを選ぶなら、これで決まりだろう。
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