DJI Osmo Pocket3を買ったものの設定が難しくて良く分からない状態の方に向けてこの記事を書く。
DJI Osmo Pocket3は物理ボタンが2つのみ。あとはタッチ画面にて操作をする。画面内にはアイコンしかないので初めはどれが何だか分からない。
そんな方はこれさえ読めば設定方法は一通りマスターできる。
メニュー画面(下にスワイプ)
起動状態の画面で上から下にスワイプすることでメニュー画面が開く。メニューは全てアイコンなので初見だと意味不明だ。各アイコンの意味は写真のとおり。
①カスタムモード
設定した撮影パラメーターを保存し,次回以降に呼び出しができる。C1~C5まで最大5つの設定が保存可能。撮影シーン毎に屋外・屋内・夜間など作成しておくと便利。
②画面回転&キャプチャー
画面回転で電源ONするとすぐに撮影が開始される。撮影モードは事前に設定できる。撮影停止後2秒すると自動電源オフになる。
③画面輝度
タップしてスライドさせると画面の明るさを調整できる。最大輝度は700nit有るので晴天時の屋外でも視認性は十分。
④フェイストラッキング
自撮りの時にカメラが顔を認識して追従するようになる。
⑤設定
ここが最も多くの項目がある。詳細設定はこのマークから行う。基本的に初期値のままで問題ない。
ワイヤレスマイク
TX1,TX2を選択することでDJI Mic2と接続が出来る。MicのインジケーターLEDの点灯や録音開始,停止を振動で知らせる設定も変更可能。
アップデートで「音声と動画の同期」が追加されDJI Mic2本体にバックアップ音声を保存することも可能となった。
起動時のジンバル方向
電源オン時にカメラをユーザー側にするかを決める。前回の設定を引き継ぐモードもある。
画面回転で電源オフ
画面を回転して電源を切ることができる。また電源オフまでの時間も今すぐと2秒を選択可能
セルフィー画面反転
自撮り時に画面が反転する。文字などが反転してしまう時に使用。
OTG接続
USB-C接続でAndroid端末と接続してデータ転送が可能となる。
無線接続
DJI Mimoに接続する際のWi-Fi周波数やパスワードを確認できる。
ウェアラブルモード
カメラがロックされ常に1方向が撮影できるようになる。画面を2回タップすると再センタリングされるのでリュックの肩などに装着して撮影する際に便利なモード。
ジンバルキャリブレーション
カメラの水平がズレたり誤動作が気になる際に是正する機能。キャリブレーション中は安定した平らな場所で行う。
ジョイスティック速度
ズーム速度とジンバル回転速度を設定できる。1~7までの設定値がある。私は共に2にしている。映像がゆっくりと流れた方が綺麗な印象。
動画圧縮
MP4コーデックの変更が出来る。互換性の高いH.264と高圧縮のH.265(HEVC)が選択可能。初期設定はH.265。
H.264の場合4Kでのスローモーション撮影が出来ないので注意。
サウンド
操作音のオンオフが可能。
グリッド
画面にグリッド線を表示できる。水平線の確認が出来るのでオン推奨。
ちらつき防止
50・60Hzのフリッカー防止が選べるが自動で良い。
タイムコード
複数カメラで同期する際に使用。
名称設定管理
録画フォルダやファイル名を変更できる。Osmo Actionシリーズも使っている場合は同じファイル名称になるので,誤って上書きされないよう変更を推奨。
画面オフ(録画時)
録画中に画面をオフにするまでの時間を設定。
自動電源オフ
設定した時間カメラが操作されなければ電源がオフになる。
LED
録画を示すLEDランプの点灯消灯を設定できる。
前回のライブ配信を継続する
DJI Mimoを使ったライブ配信に前回の設定を使用する機能。
言語
日本語以外も選択可能。
フォーマット
SDカードをフォーマットできる。この機能が悪さをする例があるようでPCからフォーマットした方が良い。
工場出荷状態に戻す
初期化したい時に使用する。設定も全てリセットされるので普段は使用しない。
機器情報
文字通り機器情報を見ることができる。シリアルナンバーやファームフェアバージョンも確認可能。地味にクイックスタートガイドも入っている。
コンプライアンス情報
技適などの許認可関係を確認できる。最近の電子デバイスは製品外側に表示せずデータとして格納している。
⑥画面方向
起動時の画面方向を選択可能。自動回転にすると意図せず変わることが有るので,私は横向きにしている。
⑦ジンバル速度
ジンバルの追従速度を3つから選択可能。デフォルトが使いやすい。
⑧ジンバルモード
3つのモードがあり撮影対象に合わせた設定が可能。このモードでピッチ(チルト:上下)ヨー(パン:左右)ロール(回転)の3軸の動きが変化する。
出典: DJI
フォローモード
ロールは固定され常に水平に撮影される。ジンバルはハンドルの向きに合わせて動き安定した映像が撮影できる。子供や動物など動くものを撮影したい時に最適なモードとなる。
チルト固定モード
チルト,ロールが固定されパン軸のみが動きカメラは常に正面を向く。カメラは常に正面水平を保ってくれるため歩き撮りに最適なモードとなる。
FPVモード
3軸は固定されず自由に動く。意図的に傾けたい
撮影パラメーター画面(上にスワイプ)
撮影モードによって多少変わるが解像度,フレームレート,アスペクト比を設定できる。
映像・オーディオパラメーター画面(左にスワイプ)
映像と音声の設定「PRO」をタップすると詳細設定が可能でカラーモード,ホワイトバランス,シャッタースピード,露出,ISO,風ノイズ低減が選択可能。さらに映像調整をタップするとシャープネスとノイズ低減を調整できる。
フォーカスモードは3つ設定できる。
シングルは焦点を一度合わせたら以後変更しない。連続は常に合わせ続ける。製品展示は前景にある被写体に焦点合わせるモードとなる。通常は連続撮影モードが良い。
カラーモードによる違いはテスト撮影を行っているので別記事で解説する。
再生画面(右にスワイプ)
撮影した映像を確認できる。また動画の削除やお気に入り設定も可能。
まとめ
DJI Osmo Pocket3の基本的な設定について解説した。この他にもカラー設定や撮影モードなど複雑怪奇な設定が複数残されている。
初期設定でも十分綺麗な映像が残せるので,いろいろ試しながら自分好みにいじっていこう。