【ツーリングドームST+】ソロキャンプの定番テントが進化して登場

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昨今のアウトドアブームによりキャンプの敷居が低くなっているようで,ホームセンターなどでも特設コーナーが設置されているのを目にする。アウトドア好きとしては嬉しい限りだ。

キャンプで重要なギアを1つ挙げるなら迷わず”シュラフ”と答えるが2番目に拘っておきたいものが”テント”だと思う。今回はColemanの新製品であるツーリングドームST+を購入したのでレビューしてみたい。

目次

ソロテントの選び方

テントに限らずフィールドギアは軽量コンパクトな物ほどお値段が張る。だから自分の移動手段にあったテントを選ばなければ無駄な出費となってしまう。俺は金持ちだぜ!という人はモンベルのムーンライトを選びなさい。

いざ店に行ってテントを選ぶ際には,何を見れば良いのか。今回はソロテントの着目点について説明したい。

一つ目は移動手段

徒歩・自転車・バイク・自動車など,手段によって荷物の許容量が異なるからだ。当然徒歩であれば荷物は軽量コンパクトに抑えなければならない。しかし移動が車であれば,重量も体積も大した問題とはならない。

先に行っておくがツーリングドームは徒歩・自転車には向かない。これらの人は登山用テントを選択しなければ後悔するだろう。

二つ目は連泊するか

キャンプをする際に一泊だけであれば,テントの設営時間というのはあまり気にならない。しかし長期ツーリングの場合は,予定時刻にキャンプ場に到着できず薄暗くなってからの設営となり四苦八苦することになる。

さらに悪天候の場合,設営に時間がかかるとインナーテントが濡れてしまい不快なキャンプとなる。連泊を想定している自動車勢は少し嵩張るがワンタッチテントが良いだろう。私も正直ワンタッチテントにしておけばと思ったりもしている。

3つ目は大きさ

まず大前提としてテントは使用人数×2以上を選ぶこと。人が寝るスペースと荷物を置くスペースが必要になるからだ。テントにはドーム型とティピ型があり,コンパクトなテントはほぼドーム型が主流である。ティピ型はワンポールテントとも呼ばれ中央一本のポールで支えられるシンプルな構造で設営は早いが室内ポールが邪魔。見た目はカッコよいしポール1本なのでものすごい軽量だ。実用性重視ならドーム型,見た目重視ならティピ型を選ぶと良い。

ツーリングドームST+

引用:Coleman

私がチョイスしたのはColemanツーリングドームST+だ。バイク移動で2連泊程度を想定している。ツーリングドームといえばソロテントの定番ともいえるロングセラーモデルだが遂にダークルームテクノロジーを搭載して新登場したのだ。

バイクや車など自動車を使う人には,このツーリングドームをお勧めしたい。なぜならこのテントはそこそこコンパクト,そこそこリーズナブルだから。そしてそこそこ広い。あと前室がカッコいい。

なお車の人にはツーリングドームLXをお勧めする。こちらは3-4人向けのテントとなり少しだけ室内が広い。

スペック比較

 STST+
寸法使用時(cm)
210×120×100
収納時(cm)
23×54
使用時(cm)
210×120×100
収納時(cm)
19×49
重量4.4kg5kg
耐水圧フライ:1500mm
フロア:1500mm
フライ:3000mm
フロア:1500mm
機能前室,メッシュドア

ベンチレーション

ストームガード

メッシュポケット

前室,メッシュドア

ベンチレーション

ストームガード

メッシュポケット


クリアルーフウインドウ

ST とST+の差について説明しておこう。ツーリングドーム ST+は ”ダークルームテクノロジー”というコールマン最新技術を搭載したテントである。比較表の通りST+はダークルームテクノロジー搭載のため600g重くなっている。仕舞寸法は圧縮の差だと思う。

ツーリングドームを選ぶ上で悩むのはSTとST+がラインナップされている事だ。私がST+を選んだ最大のポイントが耐水圧である。STとST+ではフライシートの耐水圧が2倍違う。

因みに一般的な傘の耐水圧は250mmだ。1500mmあれば十分だろうと感じるだろうが,防水性能は徐々に劣化してくる。このテントもシートの防水加工にPUコーティングが施されている。PU(ポリウレタン)は加水分解により,べたつきが生じ防水性能も著しく低下する。そのため耐水性能は高ければ高いほど長く使用できる。

まぁテントは消耗品だから安いものを短期間で買い替えるという考え方もできるが。

ダークルームテクノロジーの性能

室内は非常に暗い。朝方遅くまでゆっくりしたい人にはいいかもしれないが暗すぎる。昼間でもランタンが必要と思えるほど。クリアウインドウという天窓がフライシートについているから多少の採光はできるが。

夏場にはこの遮光性は驚異の性能を発揮するが,暑さという点では日中にテントの中に籠ることないし,夜間の暑さは変わらないだろう。単純に朝の室温上昇が緩やかになるという事だろう。

そもそもテントというのは加水分解するから十年も使えるような物ではない。だからこそリーズナブルなツーリングドームがベストセラーの大定番として定着している訳だし,買った後で言うもの何だけど安いSTで良かったかもと少し後悔。

あると便利なもの

便利というかほぼ必須となる物の紹介。併せて揃えておかないとキャンプ場でアタフタするぞ。

前室ポール

これ付属品として付いてないので購入しなければならない。私が購入したのはDOD のコンパクトタープポール。仕舞寸法40cm,最大200cmの6本継だ。STの場合,前室ポールは110㎝程度がベストだからこれを3本連結すれば丁度よい。 金額は3800円だった。

そしてテントバッグのサイドバンドに装着できる。長さがテント以下なので非常に使い勝手が良い。高いだけあって質感も良い。前室ポールなんて負荷が掛からないから折れることないし,高級感のあるやつをチョイスした。ロックボタンの板バネはロットによっては針金タイプもある様だが耐久性は板バネが良いだろう。購入する際は確認してほしい。

グランドシート

すべてのテントに言えることだが,地面に直に設営しない方が良い。地面の水分を吸って染みてくるからだ。

設営時にはグランドシートを敷いてその上にテントを設営すること。ツーリングドームST+にはGEERTOPのグランドシートLを採用した。これも定番シートで寸法は130cm×210cmだ。四隅にハトメ金具とペグ用ベルトが付いている為,テント設営時に同時にペグ打ちできる。

鍛造ペグ

付属のペグは非常にちゃっちい。鍛造ペグを最低4本は持っていた方がいいだろう。私はSnowPeakのソリッドステークをかれこれ12年以上愛用しているがとても頑丈で一切曲がった事がない。初期費用は高いが結局長年使えるのでお勧めできる。ハンマーも付属してないけど,ソリッドステークなら近場にある石で適当に打ち付けておけば良い。

最近は安い中華製のチタンペグが出回っている。軽くて頑丈なチタンペグで揃えるのも良い。

まとめ

緊急事態宣言が出てからは,なるべく外出を避けアウトドアもやっていなかった。このテントの使用レビューや改造も予定しているので,またネタが出来たら記事にしたいと思う。

ソロテントの定番であるツーリングドームはSTが税込16,800円,ST+が税込19,800円だ。キャンプブームで品薄状態が続いているようだが,転売ヤーにボッタくられないよう注意して。

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