エルゴトロンLXで34インチウルトラワイドは浮く【最強モニターアームレビュー】

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34インチウルトラワイドモニターをアームを使って浮かせることが出来るのか検証した。使用したモニターはDELL S3422DWGというモニターでスタンドを除いた単体重量が7.71kgとなる。

エルゴトロンLXは最大34インチ,11.3kgまでのモニターで使用可能だから普通に考えて浮く。中華製の安物はスペック詐欺商品もあるが天下のエルゴトロンはカタログ値を信頼できる。

今回はエルゴトロンLXを6か月使用したので,モニターアーム界No.1の実力について語りたい。

目次

エルゴトロンとOEMの差

エルゴトロンには全く同じスペックの兄弟機種がある。HP(ヒューレットパッカー)製とAmazon製だ。各社カラーリングや塗装が違うだけで基本的にはほぼ同じ性能を有する。

OEM仕様比較

スクロールできます
エルゴトロンHPAmazon
最大サイズ34インチ24インチ32インチ
荷重2.3 – 11.3kg3.1 – 9.1kg2.3 – 11.3kg
チルト+75°-5°+75°-5°+75°-5°
パン・回転360°360°360°
VESAMIS-D(100x100mm, 75x75mm)MIS-D(100x100mm, 75x75mm)MIS-D(100x100mm, 75x75mm)
上下調整33cm33cm33cm
前後調整64cm64cm64cm
保証期間10年1年1年

OEM各社とエルゴトロン本家を比較するとざっとこんな感じ。HPの最大荷重が低いように見えるけど,実はエルゴトロンとAmazonは9.1kgを超えると上下の可動域が11cm減少する。従ってフルスペックで使用できるのは9.1kgまで。

おそらくHP社はクレーム防止のために予めカタログ値を9.1kgにしているのだろう。モニターアームの最大画面サイズが各社異なるのは不明。

そもそもエルゴトロンのホームページで各社OEM型番を公表しているので,同じものと思っていいでしょ。但しHPのみ台座形状が違うのが不思議。

差は保証期間

性能に差は無いんだけど保証期間がエルゴトロンのみ10年間もある。10年て凄すぎ。

よっぽど製品に自信がないと出来ないことでOEMは1年しかない。長期保証が必要な人はエルゴトロン一択。

組み立て

部品点数が少ないので組み立てはシンプル。説明書読みながらサクサク進めていく。

付属品

組み立てに必要な六角レンチは付属している。

コードをインシュロックで固定する場所があるが,短い上に細いのでアームを動かしている内に切れてしまった。ここは初めから手持ちの頑丈なものに変更が吉。

デスク移動が結構めんどい

デスク購入後直ぐに導入した人は簡単に設置できると思うけど私の場合,壁際にデスクを設置して他のアーム2本を既に設置しているので,移動させるのが超めんどくさい。アーム同士の干渉もあるし位置決めは大変だった。

モニターアームを検討している人は,直ぐに購入した方が良いと思う。壊れるものでもないしとても便利だから。

コード内蔵のため設置後の移動は楽

コードをアームに収められるんだけどかなり狭くてギチギチになる。

今までモニターを動かす時は,台座とコードを同時に動かしてたんだけど34インチウルトラワイドは超邪魔。それがモニターアームになったことで,アーム内にコードが収納できるためホント楽になった。

これで物撮りが楽になったぜ。

エルゴトロンLX半年レビュー

34インチウルトラワイドで設置可能

スペック上は34インチまでと記載があるが,34インチのウルトラワイドモニターでも設置は可能だ。

私の場合モニターに付属品を付けていないので7.71kgしかない。人によってはデスクライトやスピーカーを外付けしているかもしれない。その場合は荷重が11.3kgを超えない様に注意して欲しい。

というか11.3kgは無理だと思う。

ピタっとは止まらない

なぜ11.3kgが無理かというと。現状の7.71kgでもピタっと止まらないから。位置を変更した後に若干落ちてくる。

勿論,保持力調整は可能でキツく締めれば落ちないんだけど,今度はアームを動かすときに力を入れないと動かなくなる。

11kgのモニターは持ってないが体感としては無理じゃないかな。

このアームは9kgまでと考えた方が後悔しない。

ちなみに半年使用しても勝手に下がってくる事は一切ないので保持力・耐久力は今のところ問題なし。

デスクが壁際だと使いにくい

私はデスクを壁際に設置してるのでアームを1本で使用している。2本あった方が可動域が増えていいんだけど,それだとモニターを前に出すかデスクを壁から離すしかない。どちらも嫌なので1本使用。

デスクを壁際に設置している人は台座をデスク側面に付けるなどの工夫が必要。私のデスクは背面しか取付出来ないタイプなので諦めた。

取付時の注意として台座は実測で10.5cm,クランプ部は奥行き最低8cmは必要。

モニターアームは必要か?

狭いデスクを有効活用できる

デスクが狭い人はアームを使えばデスクの外側にモニターを出してしまえば広々と作業スペースを確保できる。

またモニターアームをデスクサイドに取付可能ならば影際にデスクを設置していても壁ギリギリまでモニターを寄せられる。

PC作業以外にも物撮りや製図に使う際,モニターアームなら楽々移動で作業スペースを確保できる。

地震で倒れない

モニターも倒れると割れる。地震でスタンドが倒れて割れるなんて悲惨なことを防止できる。

正直モニターが倒れるほどの地震だと他の被害が気になる所だけど,泣きっ面に蜂にならない為の対策だと思えば良し。

掃除が楽

デスクの掃除が楽になる。浮いてるからササっと拭き掃除しておしまい。いつも清潔・整理・整頓できる。

動かさない人には不要

モニターは一度設置したら動かさないよという人には不要だから購入する必要なし。長期間使用すると天板も湾曲するし何より余計な出費だ。

まとめ

エルゴトロンLXは34インチウルトラワイドモニターでもバッチリ保持してくれるモニターアームだ。しかも10年保証だから少なくともあと9年半は保持し続けてくれる。これが1万5000円程度で手に入るんだからコスパ最強のモニターアームだろう。

OEM製も同じ性能だからどれが良いかは人によるだろう。カラー・納期・保証・価格を調査の上,自分の用途に合ったモニターアームを購入して欲しい。

実は他に2本安いモニターアームを購入してるんだけど,こっちは可動域も狭い上に動かすと関節部のプラが削れて黒い粉となって落ちてくる。

間違っても安物買いの銭失いにならない様にこのモニターアームをお勧めする。

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